身長193センチ、体重90キロ。

公称なので実際はもっとデカいかもしれないし、その堂々とした振る舞いがよりデカく見せるのかもしれない。

プロ野球日本ハムファイターズの大谷翔平選手。

二刀流に挑戦中の2年目の若者であるが、投げては160キロの剛速球でバッターを力でねじ伏せ、打っては自らの20才の誕生日のゲームでホームランを2本打つなど、まるでマンガに出てくるヒーローのようである。

何年かにひとりの逸材であろう。

それに、顔もイイ（私ほどではないけど…）。

スポーツ界に「逸材」が増えた。

野球、ゴルフ、テニス、卓球、陸上、体操、スキージャンプ、スケートなど、将来の活躍が楽しみな逸材が多い。

食事や練習の環境が以前とは比べものにならないほど良くなったこともあるだろう。

単にたくさん食べてたくさん練習するのではなく、栄養学に基づく食事、質を重視した科学的根拠による練習や体のケアを取り入れることで、それぞれの競技に見合ったバランスの取れた体を作り、より速く、より高く、より遠くを可能にしている。

それに以前は、スポーツ選手とファッションは結びつかなかったが、最近のスポーツ選手は強いだけではなく、男性はカッコよくなったし、女性は美しくなった。

お洒落でカッコのいい「逸材」。モテるに決まってる。

そういえば、ここのところ、スポーツ界以外の各界からも何年にひとり出るか出ないかの逸材が多い。

IT業界からは、遠隔操作ウイルス事件の片山被告、理化学業界からは小保方晴子さん、音楽業界からはASKA被告、佐村河内守さん、政界からは、徳洲会の猪瀬直樹さん、DHCの渡辺喜美さん、セクハラやじの鈴木章浩さん、そして、天地をひっくり返した号泣県議の野々村竜太郎さん。

これだけ話題性のある「逸材」が多いのも珍しいが、それだけ人心が乱れている証拠かもしれない。

いや、大人がだらしないだけか…。

大谷翔平選手は、昨年は外野手として選ばれたオールスターゲームに、今年は投手として選ばれた。

ここはひとつ、セ・リーグの打者と真っ向からストレートで勝負してほしい。

曲がった世の中に投げ込むように。