ザギンでシースー。

ザギンでシースー。

  2014/07/14  
     
 

うちの子供がまだ小さい頃、毎年夏になるとログキャビンを予約して宿泊していたことがある。

 

海沿いの敷地に何棟かのログキャビンが建ち、人工的に造られたとはいえ丘陵や池、渓流などもあり、そこそこの雰囲気は味わえる。

 

テラスでバーベキューしたり、花火をしたり、海にも近いし、子供たちは楽しそうだった。

 

ただ、私はといえば、どうにもあの森の中で暮らしているようなログキャビンの雰囲気が馴染めず、蚊はもちろん、さまざまな形をした虫たちがいろんなところから現れるのも気が気ではなく、のんびりした気分にはなれなかった。

 

 

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今年で19回目となる米旅行誌「トラベル+レジャー」の読者調査によると、モンタナ州ダービーの「トリプル・クラーク・ランチ」という牧場にあるログキャビンが97.44点の高得点を獲得し、フォーシーズンズなどの高級ホテルを抑え、世界最高のホテルに輝いた。

 

ニューヨーク、パリ、シンガポール、香港などにある名だたる高級ホテルよりも、星の下で眠ることのできるログキャビンが選ばれたわけだ。

 

「トリプル・クラーク・ランチ」は、ロッキー山脈を背景にした広大な敷地に建つ23のログキャビンからなり、宿泊客は、自然や素朴さを求めて訪れるという。

 

キャビンには、暖炉や浴槽が完備され、ワインも楽しめるしヘリコプターに乗れるサービスもあったりで、田舎に居ながらも不自由なく楽しく過ごせるところが人気なのかもしれないが、それにしても世界最高とは評価が高い。

 

自然に触れたいというのは、人間の本能なのかも知れないが、それだけ日常の生活や仕事に疲れ、喧騒から逃れてのんびりしたいということなのだろうか。

 

 

私の田舎でも、山、川、谷と存分に自然を味わうことができ、手が届きそうなところに満天の星空が広がるが、だからといってストレス解消とはならないのは何故だ。

 

モンタナ州とは自然の規模がまるで違うからだろうか。

 

 

私は星空よりも、ペニンシュラ東京の上階の部屋で夜景を見ながらワインでも飲んでる方がよっぽどストレス解消になるかもしれない。

 

それだけ便利で、ネオンがチカチカする生活にすっかり慣れてしまったのだろう。

 

我ながら、品がないというか、情緒がないというか…。

 

 

 

そういえば、東京にはもう何年も行っていないナ。

 

ザギンでシースー食べたい…。

 

 

 

 
  林 正寛  
     
     

株式会社アスキット・プラス

 

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