300万円の手引き。
2014/07/04 | ||
「乱用」とは、本来の目的ではない使い方をすることを言い、それが例え1回だけであったとしても「乱用」という。
法令で禁止または制限されている薬物、例えば、覚醒剤、大麻、MDMA・MDA、コカイン、ヘロインなどを使用したり、病気などの治療に使用する医薬品を医療目的以外で使用したり、医薬品でない薬物を不正に使用することを「薬物乱用」という。
「薬物乱用」の怖さは、何回も繰り返し使用したくなる「依存性」と薬物に対して「耐性」を持ってしまうことである。
そうなれば、脳に異常が起こり、自分の意思では使用をコントロールできなくなってしまい、体と精神が蝕まれる。
その後、アルコールの場合では肝硬変、煙草の場合だと肺がん、覚醒剤では幻覚などの中毒症状があらわれてくるが、これらについては、医学的に治療することはできる。
「薬物乱用」の恐さの本質は、やはり「依存」である。
中毒症状は治まっても脳の異常は戻すことができないので「依存」は消えない。
対処法は、使わない状態を続けることしかないようだ。
約300万円もの交通費を、領収書がない、報告書に具体的な活動の記載がない状況で政務費用として計上することは明らかに「本来の目的ではない使用」、つまり、濫用(乱用)以外のなにものでもないと思うが、議会の手引きによれば問題がないらしい。
― そんな都合のいい手引きがあるのか…。
しかも、城崎温泉に106回、福岡に16回など4ヶ所合わせて195回分ともなると、「依存性」が高く、自分の意思で政務費用の使用をコントロールできなくなっているとしか考えられない。
さっさと辞めて、政務費用を使わない状態にするしかないんじゃないのか、野々村県議さん。
ふざけるなと泣き叫びたいのはこっちの方だ。
もしかして、「こんな場合は泣き叫び、場を混乱させることがもっとも良い対応である」とでも、手引きに書いてあるのか。
いい加減にしろ。
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林 正寛 | ||