【コラム】自宅の任意売却、生活を守る決断。
2014/09/04 | ||
住宅ローンは、自宅という不動産を購入するための投資に対する借入である。
しかも、投資の期間は25年とか30年といった長期に渡るので、その間に、収入の減少、本人または家族の病気など、生活環境の変化といったリスクは当然、潜んでいる。
特に、今の世の中に「永久不変」はない。
企業の場合、事業の失敗をわかっていても、投資したお金を少しでも回収するために、または、なんとか事業を回復させようとして、さらに資金を投入してしまうことがあるが、そのほとんどで事業の採算がますます悪くなり、場合によっては、企業そのものが倒産してしまうことだってある。
住宅ローンの返済が困難な状態であるにもかかわらず、無理を重ねて返済を続けることや、返済するための資金を貸金業者から借入することは、失敗した事業に対してさらに資金を投入することと同じで、資金繰りはますます悪化するだけである。
守るのは生活であって、住宅ローンではない。
失敗した投資の代償は決して小さくはないけれど、「覆水盆に返らず」。
地面にこぼれてしまった二度と元にもどらない水を悔やむよりも、早く新しい水を汲みに行き、失敗してしまった負の事業はさっさと清算する。
つまり、自宅を任意売却し、将来に向かって生活再生プランに着手することだ。
せっかく購入したマイホームを手放すのは、とても辛いことではあるが、将来に渡って収入の回復が見込めず、返済資金が不足する場合には、生活を守るために決断しなければならない。
守るのは生活であって、マイホームではない。
時々、「売却はするけど、賃料を払うのでそのまま住み続けさせてほしい。できれば、将来、買戻ししたい」という依頼を受ける。
方法論としてはありだけど、高齢者や病人をかかえ、引越しが困難であったり、なにか特別な理由が無い限り、私の答えはNO。
清算無くして再生は無いと言いたい。
家も、家の中にあるものも、一旦、断って、捨てて、執着から離れ(断捨離だね)、リセットし、生活に新しい風を入れなければ、あらたな人生は始まらない。
私はそう、確信する。
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生活の再生をフォローいたします。
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林 正寛 | ||