【破産管財】滋賀県湖南市の荒廃建物付土地の売却。

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【破産管財】滋賀県湖南市の荒廃建物付土地の売却。

  2013/08/19  
     
 

今月初め、滋賀県湖南市に所在する破産管財不動産の決済を行いました。

 

 

自己破産した金属プレス加工業者の滋賀工場における従業員寮です。

 

比較的閑静で良質な住宅地に所在し、土地は約500坪、建物は延200坪ほどです。

 

 

建物は、建築後40年を経過し老朽化が進む一方、入寮者が徐々に退去していったため、管理不十分となり、敷地内は雑草が生い茂り、景観的にはもちろん、地域の防犯面でも問題があるような状況でした。

 

 

 

 

実は、このような無人化した荒廃建物が長い期間放置されると、周辺地域では強盗や放火などの重大犯罪が増えるというレポートが世界中から報告されています。

 

 

心理学においては、この現象を「ブロークン・ウィンドウズ現象」と呼び、割れた窓ガラスが放置されることで地域のモラルが低下し悪の連鎖が発生すると紹介しています。

 

 

荒廃した建物、割れた窓ガラス、落書き、ポストに溢れる郵便物・チラシ。

 

こうした小さな悪を目の当たりにし続けることにより、人は神経質になり、苛立ち、時に暴力的になり、やがてそれらが連鎖して街は荒れ、無秩序状態となって犯罪が多発するというメカニズムです。

 

 

夏休みに突入し、子供が勝手に敷地内に入ったり、または、そこで花火をするなどして、思わぬ事故につながる危険性もあります。

 

 

したがいまして、本件のような建物が存在する不動産の場合は、ただ時間を掛けて高く売却すればいいというわけにはいきません。

 

破産管財人としての善管注意義務を意識することはもちろんですが、不動産が所在する地域のモラル面まで配慮し、それらを踏まえた上で債権者をはじめとする利害関係者との調整が必要になります。

 

 

 

本件は、そのような限られた時間の中で、円滑に手続きを進め且つ、売買価格および買主の事業計画の面も含め、裁判所、破産管財人、破産財団、債権者、そして不動産が所在する地域の方たちにとってもベストな対応ができました。

 

 
  林 正寛  
     
     

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